microsoft広告は、Google広告と並ぶ主要な検索広告のプラットフォームです。microsoft Bingなどの検索エンジンに広告を配信できるかつ、Google広告とはまた異なるユーザー層に広告をリーチできるチャンスがあります。
しかし、Google広告で時間をかけて構築・設計したものを、また最初からやり直すのは大変だと感じる方も多く、中々腰が上がらない方もいるのではないでしょうか。
そんな方のためにmicrosoft広告には非常に便利な機能が備わっています。それがGoogle広告から簡単にキャンペーンをインポートできる機能です。これにより、手間をかけずにすばやくmicrosoft広告での広告配信が可能になりますので、今回はその方法をご紹介致します。
インポート機能のメリット
① 圧倒的な工数削減と配信開始までの時間短縮
これはインポート機能の最大のメリットです。Google 広告で緻密に設計されたキャンペーン構造、キーワードリスト、広告文(クリエイティブ)、ターゲット設定などを手動でmicrosoft広告の管理画面に再構築するのは膨大な時間と労力がかかります。キャンペーンが数十、数百とある大規模アカウントの場合、数日〜数週間かかる作業になることもあります。
インポート機能を使えば、その作業をわずか数十分で完了できます。設定から配信開始までのリードタイムが大幅に短縮されるため、すぐにでも新しいユーザー層へのリーチを開始でき、機会損失を防ぐことができます。
② 設定ミス(ヒューマンエラー)の防止
手動で設定を移行する際、最も怖いのがヒューマンエラーです。量が多いと尚更です。
- キャンペーン予算の入力ミス
- キーワードのマッチタイプ設定漏れ
- 地域ターゲティングの範囲ミス
- 入札戦略の誤設定
などのこれらのミスは、広告効果の低下だけでなく、意図しない多額の費用発生にも繋がりかねません。Google広告で既に成果が出ている設定をインポート機能でそのまま移行することで、これらの手入力による設定ミスをほぼゼロにできます。
インポート後の微調整(入札戦略の変更など)に集中できるため、運用品質の安定化に大きく貢献します。
③ 独自ユーザーへの迅速なアプローチ
microsoft広告の検索エンジンは、Googleとは異なるユーザー層、特に法人(BtoB)ユーザーやPCからのアクセスが多いユーザーに強いと言われています。
インポート機能を使えば、Google 広告で培った成功パターン(実績のあるキーワードや広告文)をすぐに、競合の少ない可能性のあるオーディエンスに試すことができます。
一からキャンペーンを構築する手間がないため、「まずはmicrosoft広告でテストしてみるか」という判断がしやすくなり、広告チャネルの多角化をスピーディに進められます。
インポートする手順
それでは実際の手順を見ていきます。ますはmicrosoft広告にログインし、「インポート」から「Google広告からインポート」を選択。
オプションは「カスタマイズ」を選択し、政治広告の申請にチェックを入れ、「Googleでサインイン」を選択します。インポートしたGoogle広告アカウントにアクセス可能なGoogleアカウントを選択してログインします。
Googleへのサインインが完了すると、microsoft広告側でインポート可能なGoogle広告のアカウント一覧が表示されます。「選択」をクリックすると選択済みに移動するので「次へ」を選択します。
キャンペーンでGoogleショッピング広告を使用している場合は、Google merchant centerにログインしてストアとキャンペーンを適切に設定できるようにしましょう。「次へ」を選択して進みます。
表示された画面下部の「詳細設定」を選択すると、画面遷移するのでGoogle広告アカウントの全体をインポートする場合は「すべての既存および新規のキャンペーン」を、キャンペーンを指定したい場合は「特定のキャンペーンと広告グループをインポートする」を選択します。
今回は後者のパターンでキャンペーンを指定しています。
その後にインポートする項目とオプションを選択します。各項目、必要に応じて選択していくのですが、通常だとインポートされたキャンペーンは配信ONの状態になっているので、確認前に広告配信されていたということも起こりえます。
インポートした後は配信の設定や内容が正しいかを確認してから配信をONにしたいので、「その他のオプション」の「新しくインポートされたキャンペーンを一時停止する」にチェックを入れておきます。
項目とオプションの設定が終わると、最後はインポートするスケジュール頻度を選択します。実はインポートは一回だけでなく毎日できたり週ごとにできたりいろいろ選べます。自動でインポートにしているとmicrosoft広告で変更した内容が知らない間にGoogle広告の内容に上書きされているということが起きてしまいます。
ですので、自動でのインポートが必要なければ、日時の選択を「今」にしておきましょう。最後に「インポートを開始」をして終了です。
インポート終了後の確認
インポート完了の結果は「インポート」の「スケジュールと履歴をインポート」から確認することができます。画面下部の「ログ」の項目にインポートされた内容などを確認することができ、エラーになっている場合は、エラーファイルのダウンロードも可能です。
ログの確認以外にも実際のキャンペーン設定や、キーワード、広告文などを必ずしっかり確認しましょう。インポート後に広告配信をオフにするオプションにチェックを入れたのはこのためです。
まとめ:インポート機能は効率的な広告運用への近道
Google 広告からのインポート機能を使えば、microsoft広告への移行作業を大幅に短縮できます。しかし、細かい設定を無視すると大きなトラブルにつながることもあるので、配信開始まではインポートした内容を吟味することをオススメ致します。この機能を活用して、より多くのユーザーにリーチし、広告効果の最大化を目指してみてはいかがでしょうか。