店舗を経営する方には広く知られた存在である「Googleビジネスプロフィール」。
店舗の営業時間や電話番号などの情報を登録することで、Google検索画面やGoogleマップ上にその情報を掲載することができます。

今回はGoogleビジネスプロフィールとGoogle広告を連携することでできることについて解説していきます。
「Google ビジネス プロフィールを Google 広告にリンクする」方法を知りたい方は、以下をご確認ください。
参考：Google公式ヘルプ-サービス間のリンク設定: Google ビジネス プロフィールを Google 広告にリンクする

ローカルアクションのコンバージョンについて

GoogleビジネスプロフィールとGoogle広告を連携すると、見知らぬコンバージョンアクションが設定されていて戸惑ったことはありませんか？
実は、GoogleビジネスプロフィールとGoogle広告を連携することでいくつかのコンバージョンアクションが自動的に追加されます。
それでは、追加されるコンバージョンアクションについて見ていきましょう。

Googleビジネスプロフィール連携で追加されるコンバージョン

電話ボタンをクリック

広告と接触後に、Googleの位置情報に基づく広告やサービスに表示される電話ボタンがクリックされると記録されます。

ローカルアクション‐経路

広告と接触後に、Googleの位置情報に基づく広告やサービスに表示される経路案内ボタンがクリックされると記録されます。

ローカルアクション‐ウェブサイトの訪問

広告と接触後に、Googleの位置情報に基づく広告やサービスに表示されるウェブサイトのリンクがクリックされると記録されます。

ローカルアクション‐その他のエンゲージメント

広告との接触後、Googleの場所ベースの広告やサービスでトラッキング対象となっているその他のユーザー行動が発生すると記録されます。

ローカルアクション‐注文

広告と接触後に、Googleの位置情報に基づく広告やサービスに表示される注文ボタンがクリックされると記録されます。（業種による）

ローカルアクション‐メニューの表示

広告と接触後に、Googleの位置情報に基づく広告やサービスに表示されるメニューリンクがクリックされると記録されます。（業種による）

※これらのコンバージョンアクションは、コンバージョンの発生元が「Google ホスティング」になります。

参考：Google公式ヘルプ-ローカル アクションのコンバージョンについて

注意点

・ローカルアクションのコンバージョンデータは広告主が定義した他のコンバージョンアクションとともに「コンバージョンアクション」の表に表示される
・[すべてのコンバージョン]列でコンバージョンアクションによる分割表示を行うと、コンバージョンデータを表示できる
・ローカルアクションに関連付けられたコンバージョンは「コンバージョン列に含める」設定がデフォルトでは有効になっていないので、手動で変更する必要がある

Googleビジネスプロフィール情報のGoogle広告での活用方法

Google広告と連携することで広告管理画面にて「住所アセット」を使用できるようになり、広告と合わせて店舗の住所を表示させることができます。
例えば全国に店舗のあるチェーン店の場合、東京都で検索するユーザーには東京店の住所を、大阪府で検索するユーザーには大阪店の住所を表示する設定が可能です。
住所アセットの活用については、基本的にどのキャンペーンでも使用可能なので既存キャンペーンに紐づけて使用されると効率的かと思います。

Googleビジネスプロフィールの情報をフルに活用したい場合は、P-MAXにて「来店数と店舗売上の向上」を目標とするキャンペーンを作成してみても良いでしょう。

店舗目標を設定した P-MAX キャンペーンの作成

①Google 広告の管理画面で作成ボタンをクリックし[キャンペーン] を選択
②キャンペーンの目標として [来店数と店舗売上の向上] を選択
※目標を指定せずにキャンペーンを作成することも可能
③キャンペーン タイプとして [P-MAX] を選択
④キャンペーンのコンバージョン目標（来店、店舗での販売、問い合わせ（Google がホスト）、店舗へのルート案内（Google がホスト））を確認
⑤[キャンペーン フィード] で、キャンペーンで使用する地域グループを選択
※ビジネス プロフィールでは、[すべての地域を使用] を選択すると、アカウントに含まれるすべての店舗がターゲットに設定されます。
[地域グループを使用] を選択すると、一部の拠点がターゲットに設定されます。

以降は通常のキャンペーン設定と同様です。

参考：Google公式ヘルプ-店舗目標を設定した P-MAX キャンペーンを作成する

店舗目標を設定した P-MAX キャンペーンのメリット

店舗目標を設定したP-MAXキャンペーンは、ビジネスプロフィールと連携しないと使用することができません。
そのため、すでにビジネスプロフィールを所持している広告主で「広告で店舗集客を増やしたい」と考えている方にはうってつけのキャンペーンとなります。
特に、問合せやルート案内をCVポイントにできることを踏まえると、「特定のエリアで関連語句が検索されたときに、電話番号や現在地点からの経路を提示する」ことに集客効果が見込まれるサービスに向いているかと考えます。
（予約前提のサービスなどは、通常のP-MAXキャンペーンの方が適している場合があります。）

また、これはP-MAXキャンペーン全般の特徴となりますが、Googleサービス（Google マップ、YouTube、Gmail、Google.com、ビジネス プロフィール ページ、Google ディスプレイ ネットワークなど）に広告を掲載できることは非常に大きなメリットです。

加えて、キャンペーンのコンバージョン目標に「来店」や「店舗での販売」等を使用できるため、より売上に直結したオフラインサービスの目標達成に役立ちます。

まとめ

今回は、主に連携後できることについて記述しました。
GoogleビジネスプロフィールとGoogle広告の連携操作は簡単に見受けられる一方で「これはどういう意図の設定なんだろう？」「いつの間にか知らない項目が増えていた」など細かい仕様に戸惑う方も多いかと思います。

今回の記事やGoogle公式ヘルプを活用しながら正しい設定を行い、サービスのポテンシャルを最大限に引き出せるような運用を目指しましょう。