Yahoo!検索広告

Google検索広告、Yahoo!検索広告の違いと選び方

初めてWEB広告を出稿する際に気になることの一つに
Google検索広告を使用すべきかYahoo!検索広告を使用すべきかということがあると思います。

今回は媒体別の違いをご紹介しながら、どちらの広告から着手すべきか筆者の経験も交えて解説します。リスティング広告を始める際にご参考いただけますと幸いです。

本記事は検索結果に表示される広告の一つである検索広告に絞って紹介しております。

Google検索広告Yahoo!検索広告、機能面な違い2選

基本的に、Yahoo!検索広告はGoogle検索広告を参考に機能をアップデートしている傾向にあるためかなり似ていますが、大きな違い2つあります。

1つ目はGoogleは年齢/性別を指定して広告配信できるのに対してYahoo!検索広告はできないという点です。

例えば「利用ユーザーの90%が20代女性」というサービスがあった場合、Google検索広告で20代女性に絞って配信することで※
全年齢性別に配信されるYahoo!検索広告に比べ高い投資効果が期待できます。

※厳密には20代だけという設定はできません。20代に配信したい場合は「18~24歳」「25~34歳」を指定する、もしくは両方指定し「18~34歳」することになります。

2つ目は、配信地域です。
Googleは日本国内にいながら海外に向けて広告配信することが可能です。

また言語を掛け合わせて配信すること可能で、例えば「アメリカにいる、日本語で検索するユーザー」の条件に一致する人が検索したとき広告配信することも可能です。

一方Yahoo!検索広告は「日本にいる、英語を利用するユーザー」に配信することはできるものの※
あくまで配信地域は日本国内のみとなりますので、海外に向けて検索広告を配信したい場合はGoogle検索広告一択になります。

※Yahoo!検索広告検索広告はクリエイティブ、サイト、キーワードの言語は統一する必要があります。
Yahoo!広告ヘルプ 4. 広告で使用される言語

Google検索広告Yahoo!検索広告、機能以外の違い2選

機能面以外には次のような違いがあります。

  • 広告が掲載される場所の違い
  • 利用するユーザー層の違い

広告が掲載される場所の違い

それぞれの検索エンジン以外にも次のようなサイトにも配信されます。(一例)

Google検索広告 Yahoo!検索広告
配信サイト livedoor(ライブドア)
BIGLOBE(ビッグローブ)
goo(グー)
OCN(オーシーエヌ)
価格.comなど
bing
朝日新聞デジタル
excite
Fresh
My Cloudなど

「BtoBの広告配信はGoogle広告」という意見を聞くことがあります。

国内PCのOSシェアの70%以上がWindowsOSで、Windows10に組み込まれたブラウザMicrosoft Edgeの初期設定されている検索エンジンです。

Qbook OSのシェア率ランキング PC OSシェア率

私の知っている取引先の社長も、PCの検索エンジンがBingを利用しているため
BtoBの場合でもbing枠に配信できるYahoo!検索広告を検討する価値があるでしょう。

利用するユーザー層の違い

2020年9月、マナミナさんの調査結果によると
Googleユーザーは2、30代の若年層の割合が高く、Yahoo!ユーザーは40代以上の高年層の割合が高い傾向にあります。

また、職業別ではGoogleユーザーは会社勤務の方の割合が高く、Yahoo!ユーザーは専業主婦(主夫)の方の割合が高いようです。

あくまで傾向にはなりますが、限られた広告予算の中で、より自社のサービスや製品にあったユーザーに届けようと考えた場合一つ参考になるデータになるでしょう。

Google検索広告Yahoo!検索広告どっちがいい?

両社の違いを説明してきましたが、結局どちらが良いのでしょうか?

8年以上業界に身を置く筆者の結論としては、広告予算が許すのであればGoogle検索広告、Yahoo!検索広告どちらも配信してみることをおすすめします。そして配信結果を見て媒体毎に予算配分を変えていくのが良いでしょう。

広告予算に余裕がない場合は、次の2つの考え方を参考に選定されることをおすすめします。

選び方① 広告で得たい成果を決める

GoogleとYahoo!検索広告の違いを紹介してきましたが、忘れていけないのはそれぞれの媒体の利用率(シェア)です。

2022年7月、アクセス解析ツール「StatCounter」が公表しているデータでは、日本国内で利用されている検索エンジンシェアはGoogleが75%とYahoo!の15%を圧倒しており
広告で得たい成果によっては、Google検索広告だけで達成することも可能な場合もあります。

StatCounter

2つの媒体で広告配信すると管理が煩雑になってしまいます。

効率よく目標を達成するため広告で得たい成果を決めるを明確にしましょう。

選び方② 広告にかけられる時間と担当者と決める

広告配信していると管理する時間がかかります。
広告配信スタート時にかかる諸々の設定以外に、例えば筆者は次にような業務を日常的に確認し、必要に応じて対応しています。

  • 昨日の利用金額
  • 昨日の成果(目標に応じて。コンバージョン数など)
  • 成果に繋がったユーザーの検索キーワード(検索語句)の確認と追加の検討
  • 過去30日間など、長めの検索数、クリック数の推移 等

「昨日の利用金額」「昨日の成果」「成果に繋がったユーザーの検索キーワードの確認」で足元の数値の良し悪しを判断し悪ければ改善策を行ってます。

「過去30日間など、長めの検索数、クリック数の推移」では、例えば広告の最適化が進み、クリック数が下がってきている。全体の成果が下がってしまわないよう検索数の多いキーワードの配信を強化しよう等といったような今後想定される変化に対してどのような調整を加えるかを行っています。

これらは日常業務の一例になりますが、日常業務以外にも媒体のアップデート、機能の追加などにも対応する必要があり兼任して常に最適な広告配信するのは非常に時間がかかります。

これらを踏まえて、広告にかけられる時間と担当者と決めましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回Google検索広告、Yahoo!検索広告の違いを紹介しましたが、配信スタートしたら終わりではありません。継続的に成果が出せるようPDCAサイクル※を回してよりよい成果を目指していきましょう。

※W・エドワーズ・デミングが提唱した品質管理のフレームワーク。PDCAはPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字を取ったもの

小玉 修平

小玉 修平

広告代理店2社でマーケティング責任者、マネージャーを経てALTWA創業。2児の父、趣味はランニング(低速)

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