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【画像付き】Google広告で使える広告カスタマイザとは?設定方法やメリットを紹介!

ユーザーにマッチした広告文を表示させたい!広告運用者であれば誰でもそう考えて運用していると思います。とはいえ、商品が膨大にあるECサイトなどは一つ一つ広告文を作成するのは難しく、また時間もものすごくかかります。しかも、このデータを蓄積させ自動入札で運用する時代に広告グループの数も多くなってしまう。

そんな上記の悩みを解決できるのがGoogleの広告カスタマイザです。今回はハードルが高いと思われがちな広告カスタマイザについてご紹介致します。Yahoo!でも同じような設定をすることができるので、Yahoo!での設定方法を確認したい方は、下記記事を参考にしてみて下さい。

yahoo広告で使えるアドカスタマイザーの概要や設定

Google広告カスタマイザとは?

広告カスタマイザーは検索広告の見出しや説明文などを検索キーワードに合わせて自分でカスタマイズできる機能です。しっかり設定できれば、結論1広告グループ内にすべてのキーワードを入れて管理することも可能です。

「福井 広告代理店」というキーワードで検索された時には「福井県の広告代理店〇〇」、「石川 広告代理店」というキーワードで検索された時には「石川県の広告代理店〇〇」のようにマッチした広告の表示が可能です。

また、広告の内容をユーザーの検索クエリや属性、時間帯、デバイスなどの要素に応じて動的に変更することも可能なので、これにより、より関連性の高い広告を表示し、クリック率やコンバージョン率の向上、品質向上によるクリック単価の抑制を図ることができます。

Google広告カスタマイザのメリット

アカウントをシンプルな構造にすることができる

自動入札の精度が年々高くなり、広告グループの数をできるだけ少なくし、大量のデータをAIに学習させる運用方法が主流になっているので、広告カスタマイザは自動入札と非常に相性が良いです。

広告のパーソナライズ

ユーザーの状況に応じた広告表示が可能になり、ターゲットの関心を引きやすくなります。インテントマッチと組み合わせることで、ユーザーの検索語句だけでなく、ユーザーの過去の検索履歴や複数のシグナルを参照し広告表示させることができるので、ニーズとのマッチ率は非常に高くなると考えます。

キーワード挿入機能と比べて自由度が高い

キーワードによって広告を出しわける方法として、キーワード挿入機能もあります。キーワード挿入機能は配信キーワードを動的に広告に追加することができます。

キーワード挿入機能は、テキストを動的に変化させるという点では広告カスタマイザと似ていますが、キーワード挿入機能で追加できるのは広告グループに設定しているキーワードだけになります。広告カスタマイザは、設定しているキーワードに対して自由に広告文を変えることができるので、広告カスタマイザの方がキーワード挿入機能と比べて自由度が高いと言えます。

Google広告カスタマイザのカスタム属性

種類は、「テキスト」、「数値」、「価格」、「割合」の4種類です。一番ポピュラーで使用されるのがテキストです。「数値」は在庫数、「価格」は商品の金額、「割合」は〇〇%OFFなどによく使用されています。

詳しくは下記ページを参考にしてみて下さい。

参照:レスポンシブ検索広告で使用できるカスタム属性 Google広告:ヘルプ

Google広告カスタマイザの設定方法

広告カスタマイザ属性の作成

まずは広告カスタマイザ属性というものを作成します。広告カスタマイザ属性とは、広告のテキストやコンテンツを動的に変更できるカスタマイズ要素のことで、広告カスタマイザの項目名と言えます。

Google広告管理画面の左側メニューから「ツール」→「ビジネスデータ」を選択します。

「広告カスタマイザ属性」にタブを切り替えて、属性とデータの種類を作成します。今回は一番オーソドックスなデータの種類は「テキスト」を選択し、属性には「テスト」と入れて先に進めます。属性名は特に指定が無いので、わかりやすく管理しやすい名称を付けましょう。

属性が一覧に表示されれば作成終了です。作成したばかりなので、「追加先」や「値の数」などはまだありません。設定を進めていくと最後に紐づいている広告数やキーワードの数が増えていきます。

キーワードに対しての動的テキストを作成する

今度は設定しているキーワードに対して表示させるテキストを作成します。個別で作成する方法と、一括で作成してアップロードする方法の2種類があります。まずは簡単な個別での作成方法からご紹介していきます。

個別で作成しアップロードする方法

まずは対象のキャンペーンからキーワードの階層を表示します。

表示項目の中から「広告カスタマイザ属性」を選択し、作成した広告カスタマイザ属性:テスト(テキスト)にチェックを入れて、項目を一番上に移動させます。キーワードを確認しながらテキスト文を入力していくので、移動させておくと後々便利です。最後に設定を適用させます。

キーワード画面に戻り、表示させた広告カスタマイザ属性の編集を行います。カスタム値を使用するにチェックを入れ、広告文に使いたいテキストを入力します。注意点として、文字数が表示されないので、見出しで使う場合や説明文に使う場合の文字数を考えて入力するようにしましょう。

今回は「福井 web広告代理店」というキーワードに対して、「福井県のweb広告代理店アルトワ」と設定しています。広告の見出しに使用予定なので、文字数は29文字にしてあります。最後に設定を保存します。

これで個別での設定は終了です。今回はキーワードが一つしかなかったので、作業時間も短くて済みましたが、キーワードが大量にある場合は結構な時間がかかります。

一括で作成しアップロードする方法

次はキーワードが大量にある場合に便利な一括でのアップロード方法をご紹介します。まずは下記画像のようにスプレッドシートにアップロードする内容を記入していきます。A列にはキャンペーン名、B列には広告グループ名、C列には設定している検索キーワード、D列にはテキスト部分です。E列はテキストの文字数がわかる関数を入れているだけなので作成完了後は削除してください。

これで、一括アップロードする準備が完了しました。次に一括アップロードの手順を見ていきます。広告カスタマイザ属性を作成した時の画面から「一括操作のアップロード」を選択します。アップロード画面で「+」を選択します。

プルダウンからGoogleスプレッドシートを選択し、先ほど作成したアップロード用のシートを選択します。また、この時にシートの共有を求められるので、閲覧者でも良いので表示されるアドレスを共有しておきましょう。共有しないとエラーになってしまいます。

アップロードの内容は「キャンペーン」、対象は「このアカウント」を選択します。そしてプレビューで内容を確認します。

成功を確認したら、適用で反映させます。

アップロード完了時点ではほとんど審査中になっていると思いますが、最後にキーワード画面で実際に反映されているかを確認しましょう。

広告カスタマイザ属性を使って広告を作成する

最後にここまで作成した内容を広告文に反映させます。レスポンシブ検索広告の広告作成画面を開いて、広告見出しに「{」と入力すると、「広告カスタマイザ」が選択できるようになります。

広告カスタマイザを選択し、属性とデフォルトのテキストを入力します。デフォルトのテキストとは規定の文字数を超過した場合や、審査中や審査不承認で自動挿入できなかった場合に表示されるテキストです。設定必須ではないですが、念のために設定しておくほうが良いでしょう。

属性には「テスト(テキスト)」、デフォルトのテキストには「福井県のWeb広告代理店ALTWA」と入力し適用します。すると、早速プレビュー画面に動的に変化するテキスト文が表示されています。さきほど、スプレッドシートで作成した広告テキストですね。

後は、通常通りに設定を進めていただき、広告を保存していただければ作成完了になります。

まとめ

今回は一番ポピュラーな方法での設定方法をご紹介致しました。検索広告のテキスト文はいかにユーザーの検索語句とマッチしているかが重要であり、うまく設定できればクリック率が向上し、結果クリック単価の抑制にもつながります。

ハードルが高いと思われがちな広告カスタマイザですが、設定してみると意外と簡単なので、是非チャレンジしてみて下さい。

吉田 武士

吉田 武士

県内のデジタルマーケティング企業で管理職を経験後ALTWAに参画。プライベートではサッカーチームのキャプテンを務める

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