Web広告を運用していて、リンク先のURLの後ろに「?utm_source=…」といった長い記号がついているのを見たことはありませんか?
これは「URLパラメーター」と呼ばれるもので、Webページの閲覧に至ったユーザーの流入経路を明らかにすることができます。どこから流入経路し、Webページ閲覧したのかを把握できるためのものです。
今回は、初心者向けにパラメーターの必要性、種類、設定方法をどこよりもわかりやすく解説します。
1. なぜURLパラメーターが必要なのか?
「広告をクリックしてサイトに来てくれれば、それでいいじゃないか」と思うかもしれません。しかし、Googleアナリティクス(GA4)などの分析ツールは、実はそこまで万能ではありません。
データの「迷子」を防ぐ
URLパラメーターがないと、アナリティクスは「どこから来たのか」を正確に判別できなくなります。 例えば、あなたが「Google検索広告」と「Meta広告」と「Yahoo広告」の3つを運用していたとします。URLパラメーターを付けていない場合、アナリティクス上ではすべて「(direct) / (none)」や、ざっくりとした「social」として一括りにされてしまうことがあります。
これでは、「どの施策が一番売上に貢献したのか」が全く分かりません。
正確な効果の可視化する
Web広告の最大のメリットは、1円単位で効果を計測できることです。 URLパラメーターを設定することで初めて、「Aというバナー広告から10件の申し込みがあった」「Bという動画広告はクリックは多いが購入には至っていない」といった改善のためのヒントが見えてきます。
2. URLパラメーターの種類:これだけは覚えよう
Web広告で使われるURLパラメーターには、大きく分けて2つの種類があります。
① UTMパラメーター(汎用パラメーター)
Googleアナリティクスで計測するために世界中で使われている、最も一般的な形式です。URLの末尾に ?utm_source=…と続くものです。
② 媒体固有の自動付記パラメーター
各広告プラットフォーム(Google、 Yahoo!、 Metaなど)が、自身のシステム内で詳細なデータをやり取りするために自動で付与するものです。
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gclid(Google Click Identifier):Google広告用
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yclid(Yahoo Click Identifier):Yahoo!広告用
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fbclid(Facebook Click Identifier):Meta広告用
これらは「自動タグ設定」をオンにするだけで機能しますが、外部の分析ツールと連携させる場合は、やはりUTMパラメーターの手動設定が必要になります。
3. UTMパラメーターの「5つの必須要素」
UTMパラメーターには5つの主要な項目があります。これらを組み合わせることで、流入経路を特定します。
| パラメーター名 | 意味 | 入力例 | 説明 |
| utm_source | 参照元(どこから) | google、yahoo、facebook、line | 広告を配信しているプラットフォーム名 |
| utm_medium | 媒体(どうやって) | cpc、display、social、email | 広告の種類(リスティング広告、ディスプレイ広告など) |
| utm_campaign | キャンペーン(どの企画で) | 2026_winter_sale、new_item_launch | 企画名や商品名など、施策の大きな括り |
| utm_term | キーワード | running_shoes、sauna_hat | 主に検索広告で、どのキーワードで表示されたか |
| utm_content | 広告コンテンツ | banner_A, video_01, text_link | 同じキャンペーン内でのクリエイティブの出し分け |
最初は source, medium, campaign の3つをマスターすれば十分です。
4. URLパラメーターの設定方法:3ステップ
「URLを自分で作るのは難しそう……」と感じるかもしれませんが、実はツールを使えば一瞬です。
ステップ1:キャンペーンURL生成ツールを使う
Google公式の「Campaign URL Builder」を使うのが一番確実です。
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自分のWebサイトのURLを入力
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source、medium、 campaignなどを入力
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自動生成されたURLをコピーして、広告の「リンク先URL」に貼り付ける
参照:https://ga-dev-tools.google/ga4/campaign-url-builder/
ステップ2:命名規則を決める
ここが一番重要です。よくやるミスが、「適当な名前を付ける」ことです。
例えば、ある時は utm_source=google とし、別の時は utm_source=Google(大文字)とすると、アナリティクス上では別々の媒体として集計されてしまいます。
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すべて小文字にする
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単語の区切りはアンダースコア(_)かハイフン(-)で統一する
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日本語は使わない(文字化けの原因になります)
ステップ3:スプレッドシートで管理する
どのURLにどんなURLパラメーターを付けたのか、まとめておきましょう。
これがないと、半年後に「このURLパラメーター、何のために付けたんだっけ?」と迷います。
5. 初心者が陥りがちな「3つの落とし穴」
現場で実際に起きている、よくある失敗事例をご紹介します。
① 「?」と「&」の使い分けミス
URLとURLパラメーターを繋ぐ最初の記号は ?です。2つ目以降のパラメーターを繋ぐのは & です。
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〇 altwa.co.jp/?utm_source=google&utm_medium=cpc
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× altwa.co.jp/?utm_source=google?utm_medium=cpc(?が2つある)
② リダイレクトによる消失
広告をクリックした後、サーバー側で別のURLに転送(リダイレクト)される設定になっていると、せっかく付けたURLパラメーターが消えてしまうことがあります。
設定後は必ず、実際にクリックして、遷移後のブラウザのアドレスバーにURLパラメーターが残っているかを確認してください。
③ 個人情報をURLパラメーターに入れる
メールアドレスや氏名などをURLパラメーターに含めてはいけません。これはGoogleのポリシー違反であり、アナリティクスのアカウントが停止されるリスクがあります。
6. まとめ:URLパラメーターは、「羅針盤」なる
URLパラメーター設定は、正直に言って「地味」な作業です。しかし、この数分の手間を惜しまないことで、広告費の使い道が正しかったのかを証明できるようになります。
「どの広告が効いているのか分からない」という不安から解放され、自信を持って「次はここに予算を投入しましょう!」と提案できるマーケターになるために、まずは次の入稿からURLパラメーターを理解して設定してみてください。