Google広告の「広告表示オプション」では、リスティング広告に画像や別ページへのリンクを組み合わせることができます。
これによってユーザーにとって広告がより分かりやすいものになったり、最上位表示することで自社広告の配信スペースを大きくすることができます。
そんな広告表示オプションですが、「自動生成」機能があることはご存じでしょうか?
キャンペーンごとに手動で細かく設定する手間が省ける一方で、身に覚えのない広告・意図に合わない広告が配信されてしまう可能性があります。
この自動生成、なんと広告アカウントを作成する際にデフォルトでオンになっているので、本当に注意しなければいけません。
本記事では自動生成アセットをオフにする操作方法と、特に注意すべきオプションについてご紹介します。
アカウント単位の自動生成アセットのオン/オフ設定
まずは、自動生成アセットのオン/オフ設定の操作方法についてご紹介します。
①広告管理画面左側のタブから「アセット」→「アセット」を選択
②画面右側の「詳細」→「アカウント単位の自動生成アセット」を選択
③画面右側の「詳細」→「詳細設定」を選択
④各項目の「∨」からオン/オフの設定が可能です。
自動生成に注意すべきアセット
それでは、自動生成にすることで意図しない配信をしてしまう可能性のあるアセットをご紹介します。
効率化のため自動生成を活用される方は、これらのアセットに特に注意してください。
自動生成住所アセット
この自動生成住所アセットの最大の注意点は「意図しない画像が広告表示される」という点です。
先ほどの「アカウント単位の自動生成アセット設定」の「自動生成住所」タブを開くと、以下のように表示されます。
この「Google広告に販売者の写真の使用を許可します」にチェックを入れてしまうと、キャンペーンのパフォーマンスを高めるため販売者の写真が自動的に広告で使用されるようになります。
この写真の対象は、広告主がビジネスプロフィールにアップロードした画像だけでなく、ユーザーがGoogle マップなどで投稿した画像までもが配信対象になってしまいます。
そのため、この設定を安易にオンにしていると、サービスと無関係な画像やブランドを損ないかねない画像が自動配信されてしまう危険性があるため、最大限の注意が必要です。
※この設定はデフォルトでオンになっているので、広告アカウントを作成した際は必ず確認するようにしましょう。
住所アセットについて – Google 広告 ヘルプ
動的サイトリンクアセット
広告表示オプションの中でも優先的に使われることの多いサイトリンク。
こちらの注意点としては「狙った行動につながる可能性が低いページが表示される」という点です。
例えば「会社概要」「注文方法」「プライバシーポリシー」などです。
もちろん、どんなページからでも狙った行動につながる可能性があります。
しかし少しでも行動につながりやすいページ(「関連商品」「人気ランキング」「選ばれる理由」など)があるのであれば、そちらを手動で設定し、優先度の低いページは安易に表示しないようにしましょう。
販売者評価
最後は、「販売者評価」についてです。
こちらは「安易にオフにしてしまうと機会損失につながる可能性がある」という点に注意が必要です。
この「販売者評価」は、自動生成アセットでのみ設定できます。
具体的には、GoogleカスタマーレビューやGoogleにサポートされているレビューパートナーの評価に基づいて算定された評価が、テキスト広告の横に表示されます。
そのため、これらのレビューで高評価を受けている商品を扱う広告主が販売者評価の自動生成をオフにしてしまうと、せっかくの宣伝機会を損失してしまう可能性があるので注意が必要です。
また、広告面に表示されていてもレビューをクリックした場合は費用が発生しないので、広告費の削減につながる可能性があります。
まとめ
いかがでしたか?
広告運用に携わる方は、自動配信に頼り切っている方や徹底的に手動配信にこだわる方など様々なタイプがおられるかと思います。
しかしながら、これらの機能の仕組みを理解しなければ最適な運用をすることができません。
現在の設定は自社の運用にとって最適であるか、改善余地がないかという深堀を常に行うことが重要です。