Google広告の管理画面上でコンバージョン数(CV数)を確認すると、小数点以下の数値が表示される場合があります。
そもそもコンバージョンとは「商品購入」「予約完了」「資料請求」など、Web広告の目的となるものを言うのですが、商品購入件数0.5件ってどうゆうことだろうと違和感を感じる方もいるでしょう。
今回は、コンバージョン数が小数点になる理由を解説していきます。
コンバージョン数が小数点になる理由
結論から言いますと、Google広告でコンバージョン数が小数点で表示されるのは、コンバージョンの計測形式(アトリビューションモデル)の設定が要因です。
アトリビューションモデルとは、コンバージョンにつながったクリック(キーワード)の貢献度を図るための機能であり、現在Google広告で設定可能なアトリビューションモデルは、「データドリブン」と「ラストクリック」の2種類です。
このアトリビューションモデルの設定が「データドリブン」になっていると、コンバージョン数が小数点で表示されます。
アトリビューションモデルの種類
「ラストクリック」を設定している場合は、ユーザーがコンバージョンに至るまでに合計4回の広告クリックがあったとしても、最後の広告クリックだけが評価され、コンバージョン数1としてカウントされます。必ずコンバージョン数が整数になるので、シンプルな計測方法で表面上はわかりやすいです。
「データドリブン」を設定している場合は、ユーザーがコンバージョンに至るまでに操作した様々な広告に対してコンバージョンへの貢献度が割り当てられます。
例えば、コンバージョンに至るまでに合計4回の広告クリックがあった場合は、広告クリック1:CV0.1、広告クリック2:CV0.2、広告クリック3:CV0.2、広告クリック4(最後のクリック):CV0.5のように貢献度が分配されるので小数点での表示になります。
一見複雑な計測方法に思えますが、実は重要なキーワードや広告を発見できたり、機械学習に必要なコンバージョン経路の学習につながるというメリットがあります。ちなみにGoogle側はこの「データドリブン」を推奨しています。
アトリビューションモデルを確認・編集する方法
では、実際に自分の設定しているアトリビューションモデルの種類が「ラストクリック」なのか「データドリブン」なのかを確認していきます。
①Google広告の管理画面で「目標」のアイコンをクリックします。
②セクションメニューで「コンバージョン」のプルダウンをクリックします。
③「概要」をクリックします。
④編集するコンバージョンの名前をクリックします。
⑤遷移先画面で現在のアトリビューションモデルが確認可能です。もし変更を行いたい場合は「設定を編集」をクリックします。
⑥「アトリビューションモデル」をクリックし、プルダウンメニューからアトリビューションモデルを選択します。
⑦「保存」→「完了」の順番でクリックし、設定完了となります。
おわりに
コンバージョン数が小数点で表されるのには理由があるということを分かっていただけたでしょうか。Google側がデータドリブンを推奨しているのは、広告のラストクリックだけに価値があるわけではないからです。コンバージョンを最大化させるためにも経路など細かな情報も学習させるようにしましょう。