Yahoo!ディスプレイ広告

【2025年3月最新】Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)、最近のアップデートやリリースのまとめ

Yahoo!ディスプレイ広告(以下「YDA」)では、2025年に入っても定期的にアップデートや新機能が実装されています。

「大きな仕様はGoogleと対して変わらないから」と、知識のアップデートがおろそかになっていませんか?
本記事では直近1年間にあったリリースについて、特に重要なものをピックアップしてまとめました。
最近YDAのメンテナンスをしていない方も、これを機に新たな配信を検討してみてはいかがでしょうか?

 

1.スマートターゲティング

YDAのスマートターゲティング機能が以前から存在しますが、2月のアップデートにてスマートターゲティングの初期値が「利用する」に変更されました。

これまでの精度改善により「過去7日間のコンバージョン数が20件以上あるキャンペーン配下の広告グループで推奨」という推奨利用条件がなくなり、基本的にスマートターゲティングを行った方が成果向上が期待できるようになる、とのことです。

 

スマートターゲティングとは

YDAはGoogle以上に細かなターゲティング設定ができ、より狙ったユーザーへの配信を構築できることが強みです。
しかし、それゆえに絞り込みすぎて潜在層への機会損失を起こしたり、実績のない商品はどのようなステップでターゲティングしていけば良いか分からないという課題もありました。
それらの課題を「システムにより自動でターゲティングを最適化」により解決していこうという機能が「スマートターゲティング」です。
加えて、Yahooが持つファーストパーティデータを活用することでサードパーティデータ抑制の影響を受けずに配信を最適化することが期待できます。

スマートターゲティングはただ自動的に配信を拡大する機能ではありません。
例えば性別や年齢、地域などのデモグラフィックターゲティングは、安易に配信を広げられると広告効果が悪化してしまいます。
このようなターゲティングについては指定範囲を超えて配信されることはなく、むしろ指定範囲内のCVに至る確度の高いユーザーに優先配信されます。

また、予算や入札戦略の目標CPA設定も加味されますので、実績CPAが目標CPAを上回る場合はターゲットボリュームを絞り込むよう調整されます。
基本的には「学習データをもとにもっともCV確度の高いユーザーに優先配信する」機能であるといえます。

そのため、すでに配信中で一定の学習データが溜まっている広告グループにてスマートターゲティングを利用することを推奨されています。
「絞り込み」「拡大」どちらも最適化するような動きをしますので「ターゲティングなし」と「リターゲティング」の配信にて特に活用を推奨されています。

Googleやmetaもこういったオーディエンスの自動拡張がデフォルトになってきておりますので、Yahooでも機会学習の精度が上がってきているのは良い傾向ですね。

参考
【ディスプレイ広告(運用型)】スマートターゲティングの機能改善|LINEヤフー for Business
202502_YDA_Smarttargeting_JP_RN.pdf

 

2.広告アクションユーザー

広告アクションユーザーとは、2024年に追加された新たなオーディエンスリストです。
指定した広告に対してアクション(クリック・コンバージョン・動画視聴のいずれか)を起こしたユーザーをオーディエンスリストとして蓄積し、広告配信のターゲティングに利用できます。

配信イメージ

画像引用:https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000052081?language=ja

イメージとしてはリターゲティング広告に近く、広告アクションユーザーのリストをもとに「類似ユーザー」リストを作成して配信することや、認知や購入など「特定の目的を持った広告キャンペーン」にアクションを行ったユーザーへ広告配信することができます。
このことにより、ユーザーの購買欲求のプロセス(AIDMA)ごとの連動した広告施策を今まで以上に細かく行うことが可能になります。

配信している広告に対するアクションを基にターゲティングを行うので、スマートターゲティング同様にファーストパーティデータを活用できることも大きなメリットです。
サードパーティデータを利用するリターゲティング配信を補完することができます。

注意点としては以下の3点です。

①選択できるアクションは「広告クリック」「コンバージョン」「動画視聴」の3種類
②データの有効期間は90日まで
③ユーザーサイズが1000件未満のリストは利用不可

特に②、③を踏まえると広告予算が限られているアカウントでは活用が難しい場合があります。

参考
広告にアクションを起こしたユーザーに広告を配信する(広告アクションユーザー) – ヘルプ – Yahoo!広告

 

サーチキーワードターゲティングの終了

2024年にアナウンスされていた「サーチキーワードターゲティングの終了」ですが、2025年4月10日にサーチキーワードリストの新規作成と編集が終了し、同7月には自動移行が実施されます。
※「サーチキーワードターゲティングの移行」については下記URLを参照ください。
Yahooディスプレイ広告「サーチキーワードターゲティング」が「オーディエンスリストターゲティング」に集約!詳細や注意点を徹底解説 – 福井のWEB広告専門代理店アルトワ

サーチキーワードターゲティング終了後は、「高度なセグメント」リストにて同様のターゲティングを利用できます。
2025年3月現在、管理画面上での簡単な操作で「高度なセグメント」へ移行することができます。

①ライブラリ>オーディエンスリスト>サーチキーワードリスト から「移行用リスト作成状況」が「未作成」の任意のサーチキーワードリストを選択し、「移行用オーディエンスリスト(高度なセグメント)の作成」を選択

②画面中央に「移行用オーディエンスリスト(高度なセグメント)の作成」の詳細説明が表示されるので、「作成」を選択

③「移行用リスト作成状況」が「作成中」に変わります。

④「オーディエンスリスト」に移動すると、「高度なセグメント」として新たなオーディエンスリストが作成されていることが確認できます。

移行操作自体は簡単ですが、広告グループのターゲティング設定の変更は手動で行う必要があります。
現在サーチキーワードターゲティングを使用している広告グループがある場合は、ターゲティング設定をオーディエンスリストターゲティングに切り替えることを忘れないでおきましょう。

これに伴い、オーディエンスリストの作成上限数が400件→600件に引き上げられました。
※2025年3月12日(実施済み)
また、サーチキーワードターゲティングリストの新規作成、編集ができなくなります
※2025年4月10日(予定)

注意点としては、
現在「オーディエンスリストターゲティング」と「サーチキーワードターゲティング」を併用している広告グループでは「AND条件(○○かつ△△)」で配信されています。
この状態で「サーチキーワードターゲティング」⇒「高度なセグメント」に切り替えると、「OR条件(○○または△△)」となり意図しない形で配信が広がる可能性があります。
設定を十分に確認しましょう。

参考
【ディスプレイ広告(運用型)】サーチキーワードターゲティングの提供終了について|LINEヤフー for Business
202501_YDA_SearchKeywordTargetingDiscontinued_JP_RN.pdf

 

LINEアプリの配信面単位での指定

YDAでは以前からLINEアプリとの連携が進んでおり、LINE広告を利用せずとも一部のLINEアプリの配信面に広告配信することが可能でした。
今回はその機能がさらに強化され、「LINEアプリの配信面単位での指定」ができるようになりました。

具体的には、今までははLINEアプリ全体でのターゲティング&実績の確認が可能でしたが、
この改善によりLINEアプリ内の配信面単位(LINE NEWS、トークリストなど)でターゲティング&実績確認が可能となりました。
LINEアプリ内の主なプレイスメントURLは以下のとおりです。

配信先名 プレイスメントURL
LINE NEWS ad.line.me/news
LINEポイントクラブ ad.line.me/pointclub
トークリスト ad.line.me/chatlist
LINE VOOM ad.line.me/voom
ウォレット ad.line.me/wallet
ホーム ad.line.me/home
LINEブランドカタログ ad.line.me/brandcatalog
LINEチラシ ad.line.me/flyer
LINEクーポン ad.line.me/coupon
LINEオープンチャット ad.line.me/openchat
LINE Monary ad.line.me/monary
アルバム ad.line.me/album

 

また、LINEサービス全体を指定可能なプレイスメントURLも新たに提供されました。

サービス プレイスメントURL 含まれるページ
LINE (LINEアプリ) ad.line.me LINEアプリのすべてのページ
LINE ファミリーアプリ familyapp.line.me LINEファミリーアプリのすべてのページ

これにより、今までより柔軟な配信ができるようになったことに加え、設定操作も簡易になりました。
「LINE広告を試してみたいけど、成果が出ないのが気になる・・・」という方でも、まずはLINE NEWS、トークリストなどなじみがある面への配信から始めてみてはいかがでしょうか?

ちなみに、配信URLごとのデータは以下の手順にて確認可能です。

①管理画面右上「レポート」を選択

②「+レポート・テンプレート作成」を選択

③「プリセットを読み込む」画面で「配信先URLレポート」から任意のアカウントorキャンペーンor広告グループを選択

④各配信先ごとのデータを確認できます。

 

まとめ

細かく柔軟なターゲティングができるYDAは、Googleやmetaには無い独自の強みがまだまだ健在です。
今回紹介したようにアップデートも精力的に行っているので「最近YDAの改善がおろそかになっているなぁ・・・」という方も、これを機に一度配信設定を見直してみてはいかがでしょうか?
自社サービスに合う、新たな配信設定を見つけられるかもしれませんよ。

宮田 昌平

宮田 昌平

横浜国立大学卒業。大手インフラ会社で営業職を経験後、マーケティングの世界へ。サウナ、マンガ、キャンプが趣味の2児の父

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