リスティング広告を運用していると、登録キーワード毎に広告を出し分けたい!と思ったことが一度はあるのではないでしょうか?
たしかに広告グループを細かく分ければ、キーワード毎に適した広告を表示させることはできます。しかし、キーワードの数が多くなればなるほど管理が大変になってしまい、配信データも分散してしまうので昨今のアカウント設計には反しています。
そんな時に活用できるのが、「キーワード挿入機能」です。
今回は、キーワード挿入機能の仕組みやメリットデメリット、Google広告,Yahoo!広告での設定方法をご紹介していきます。
キーワード挿入機能とは
キーワード挿入機能とは文字通り、見出しや説明文の中に検索キーワードを自動的に挿入することができる機能です。この機能によって商品やサービスを探しているユーザーに対して、関連性の高い広告をアプローチすることができます。
キーワード挿入機能の仕組み
キーワード挿入機能の仕組みとして理解するべきポイントの一つとして、挿入されるのはユーザーの検索クエリではなく、広告グループに設定しているキーワードという点です。
様々な色のカーテンを取り扱っているアカウントを例に説明します。キーワードの挿入コード(埋め込み関数)を次のように広告の見出しとして設定し、テキストと合わせます。
広告グループ内に「青いカーテン」というキーワードを設定しており、ユーザーが「カーテン 青色」と検索したとします。すると、「{KeyWord:カラフルなカーテン}の通販サイト」が「青いカーテンの通販サイト」という広告の見出しに置き換えられます。
“カラフルなカーテン”というテキスト部分は、広告の文字数を超過してキーワードの挿入が不可の場合に、代替のテキストとして入る文章になります。
この設定を採用した場合だと、一つの広告文で「赤色のカーテン」や「黄色のカーテン」など様々な色のカーテンの訴求を出すことができます。
キーワードが挿入できる箇所
Google広告,Yahoo!広告共に、キーワードを挿入することができる箇所は、見出し、説明文、URLフィールドの3つになります。各挿入箇所別の広告文字数制限は下記になります。
アルファベット表記について
設定キーワードにアルファベットが含まれている場合は、大文字と小文字の区別を選択することができます。区別表一覧は下記になります。
キーワード挿入機能のメリット
キーワード挿入機能のメリットは、検索クエリと関連性の高いキーワードがそのまま広告文に表示されるので、クリック率の向上が見込まれ、結果として広告の品質向上にも繋がります。
また、ある程度広告グループを集約することができるので、管理効率が良くなったり、広告グループでデータが蓄積されやすくなります。
キーワード挿入機能のデメリット
キーワード挿入機能のデメリットは、設定キーワードがそのまま広告文に入るので、設定キーワードや表示のされ方を考えて設定しないと不自然な広告文や、意味の通らない広告文になってしまうことです。正確にはデメリットではなく、設定する際の注意事項になります。
キーワード挿入機能の設定方法
“Google広告”キーワード挿入機能の設定方法
広告作成画面で広告見出しの欄に、「{」中かっこを入力すると、プルダウンメニュー開くので、「キーワードの挿入」を選択します。
選択すると下記のポップアップが出てくるので、デフォルトのテキストを入力して、大文字と小文字の区別にチェックを入れ適応をクリックします。
デフォルトのテキストには「カラフルなカーテン」、大文字小文字の区別は今回アルファベット表示ではないのでどれを選択しても良いのですが、今回は「すべて小文字」を選択します。
適用されると、広告見出しに先ほど設定した内容が反映されるので、文字数に注意しながら前後にテキストを追加します。今回はキーワード挿入機能で作成した形式の後に、「の通販サイト」と追加します。
作成完了後は右側のプレビューで実際の表示のされ方を確認するのが良いでしょう。
“Yahoo!広告”キーワード挿入機能の設定方法
広告の作成画面でアセット(タイトル)に{keyWORD:カラフルなカーテン}の販売サイトと入力します。広告のプレビュー画面で実際の表示のされ方を確認するのが良いでしょう。
まとめ
キーワード挿入機能は非常な便利な機能で、多くの商品を取り扱っているECサイトや、複数のエリアで事業展開している企業に特に向いています。
うまく活用することができれば、ユーザーニーズに合った広告文の作成を自動で表示してくれるので、パフォーマンスの向上にも繋がります。さらに、膨大なキーワードの管理の手間が省けるという点も魅力的です。
運用者にとってもメリットの多い機能なので、みなさんも是非使ってみてください。