Google広告やYahoo!広告では広告の効果測定や最適化を正確に行うためにパラメーターをキャンペーン単位や広告グループ単位で設定することが可能ですが、meta広告では広告ごとに設定していく必要があります。
パラメーターのルールが決まっていなかったり、新規で広告を作成する場合にパラメーター付きのURLを考えたり、設定するのは手間がかかる上に、設定ミスでうまく計測できないなんてこともあります。
今回はmeta広告の機能の一つでダイナミックURLパラメーターという機能を活用して、簡単に必要な情報を取得できる方法をご紹介いたします。
パラメーターはなぜ必要なのか?
パラメーターとは、広告経由でWebサイトに訪れたユーザーが「どの広告・媒体・キャンペーンから来たのか」を把握するためにURLの末尾に付けるコードのことです。目的としては、Googleアナリティクスなどで正確な広告分析ができたり、成果の出ている広告とそうでない広告を比較できたりすることができます。
上記のようなパラメーター設定を行うと、流入元の媒体やキャンペーン名、広告名などが把握でき、より詳細な分析に役立てることができます。上記URLパラメーターは4種類で構成されています。
パラメーター名 | 意味 | 設定例 |
utm_source | 流入元 | instagram、facebook |
utm_medium | 広告の種類・媒体 | cpc(クリック課金型) |
utm_campaign | キャンペーン名 | summer_sale |
utm_content | 広告バリエーション | image_1、movie_1 |
Meta広告のダイナミックURLパラメーター
上記のような少し難しそうなパラーメーターURLをmeta広告ではダイナミックURLパラメーターという機能を使って簡単に設定することができます。上記でご紹介した4種類のパラメーター以外にも、キャンペーンのIDや、配置などを識別することができるパラメーター設定もできますが、今回は最もおすすめの設定方法をご紹介します。
パラメーターの一覧を確認したい場合は公式ページをご確認下さい。
参考:Meta広告ヘルプ URLダイナミックパラメーターの仕様
設定方法
meta広告の広告作成画面のウェブサイトのURLにリンク先を入力します。入力後に「URLパラメーターを作成」をクリックします。
キャンペーンソース→「instagram」、キャンペーンメディア→「display」、キャンペーン名→「{{campaign.name}}」、キャンペーンコンテンツ→「{{ad.name}}」と記入し、適用をクリックします。
後はカスタマイズされたURLが実際に反映されているのを確認して設定自体は終了です。もちろん上記の設定は筆者のオススメというだけで確認したい内容に応じて自由に設定してみてください。
URLダイナミックパラメーターの注意点
注意点① 日本語使用による計測エラー
一つ目の注意点はパラメーターに日本語を使うと文字化けしたり、エラーでうまく計測できないことがあるということです。この設定方法を活用する場合は、キャンペーンの名前や広告名に日本語は使用せず、半角英数字や記号を使うと良いでしょう。
注意点② 広告の公開時にパラメーターは保存
二つ目は、URLダイナミックパラメーターは広告の公開時の名前を参照するということです。例えば設定時のキャンペーン名がAだとして、その後にキャンペーン名をBに変更しても計測できるキャンペーン名はずっとAのままということです。
もしもパラメーター値を変更したい場合は、新規でキャンペーン、広告セット、または広告を作成して公開する必要があります。既存の広告を複製する場合など設定したい名前を確認しておくようにしましょう。
まとめ
Meta広告はダイナミックURLパラメーターを活用することで、設定のミスも少なくなり、簡単に取得したい情報を得ることができるので非常にオススメです。少しの工夫で広告効果を細かく可視化できるので、ぜひ今日からパラメーターの活用を始めてみてください。