Taboola広告

「第3の柱」として大注目のTaboola(タブーラ)広告の特徴とは?

デジタル広告は、狙ったターゲットに的確なアプローチをかけることができ、比較的低いコストから始めることができるので、商品やサービスを宣伝するためには非常に優れています。

近年はGoogle広告やYahoo!広告、Meta広告などの有名な広告媒体以外の広告プラットフォームが多くなってきており、多様化の加速が著しいです。

今回は、そんな広告プラットフォームの一つであり、リスティング広告やSNS広告に続いて「第3の柱」と言われているくらい、大注目の広告媒体である「Taboola(タブーラ)広告」についてご紹介したいと思います。

Taboola(タブーラ)広告とは

Taboola(タブーラ)は2007年にイスラエルで創業された世界で最大のコンテンツディスカバリープラットフォームであり、世界中の大手メディアサイトと提携し、1日に5億人以上のユーザーに広告配信することができる媒体です。

Taboola創設者であるアダム・シンゴルダ氏は、ユーザーが潜在的に求めているものに到達しにくいことを「ディスカバリー問題」と呼んでおり、それを解決するためにディスカバリープラットフォームを作り上げています。

リスティング広告が顕在層に向けてアプローチをするのに対し、Taboola(タブーラ)広告はAIを活用した高度なレコメンデーション技術で、主に潜在層へのアプローチを行うので、顕在層向けのリスティング広告との棲み分けができています。

Taboola(タブーラ)広告の概要

高度なレコメンドシステム

Taboola(タブーラ)広告は、ユーザーのWebでの行動ログを蓄積しており、非常に多くの情報を分析しています。その情報に基づき、親和性の高いメディアに対して適切なコンテンツを適切なタイミングで表示させることができます。

また、ユーザーが「次の情報を求めている」、「次の情報を探している」という瞬間に広告配信がされるので、潜在顧客へのアプローチに非常に有効です。

ネイティブ広告

ネイティブ広告とは、Webメディア内の一般記事に溶け込む形で表示される広告で、Taboola(タブーラ)広告もネイティブ広告型のプラットフォームです。

ネイティブ広告はコンテンツと一体化し自然に表示され、一目で広告と分かりにくいので、従来のバナーよりもクリック率が高い傾向にあります。

広告配信先(パブリッシャー)

Taboolaは大手を含む9000社以上のメディアサイトと提携しており、日本でも300を超える配信媒体と連携しています。日本では「MSN」、「サンスポ」、「産経ニュース」などがとても有名です。下記画像が実際にスマホで表示されたTaboola広告です。

また、独占契約をしているメディアも多数あるので、GoogleやYahoo!と比較すると、この点はTaboola広告の大きな強みと言えるでしょう。

ブランド・セーフティー

Taboola広告では、「入札前ブランド・セーフティー機能」によって、ブランド(広告主)の基準に満たない記事やページへの広告掲載を入札前に予防することができ、セーフティーレベルが許容度の範囲外の記事やトピックへは広告掲載がされません。

広告露出は拡大したいけど、ブランドイメージに合わないサイト、またはブランドイメージを下げてしまうようなサイトへは広告掲載をしたくない。そんな方の為の機能になっています。

独自のファーストパーティー・クッキー

最近では、Webにおけるプライバシー保護の強化が高くなり、サードパーティー・クッキーのブロックや広告ブロッカー開発などインターネット広告に対しての規制も厳しくなってきています。

Taboolaでは、コンテンツの文脈を理解する世界水準の自然言語処理技術(NLP)に長年注力してきており、これにより提携している広告配信先の記事を解析してオーディエンスをターゲティングできます。

また、サードパーティー・クッキーが廃止になったとしても、Taboolaは独自のファースト・クッキーを所有しているので、ユーザーターゲティングを引き続き行うことができます。

Taboola(タブーラ)広告の種類と特徴

広告フォーマット

Taboola広告には「スポンサードコンテンツ」と「動画」という2種類の広告フォーマットがあります。

スポンサードコンテンツは、ユーザーフレンドリーな広告でヘッドライン(見出し)、サムネイル画像、ランディングページURLの3つで構成されています。また主なスポンサードコンテンツの特徴は以下の通りです。
・キャンペーン作成が簡単で数分でコンテンツを自動アップロード
・14億人のユーザーデータを活用したターゲティング
・ピクセルを使用したクリックパフォーマンスのトラッキング
・マーケティング目標に合わせた自動最適化機能

動画は、ブランディングや認知度向上に適した広告フォーマットで、特徴は以下の通りです。
・動画は記事下のTaboola Feedから再生
・動画閲覧率は70%以上
・CPM(表示回数)とCPCV(視聴完了や動画クリック)の異なる課金方法
・長尺短尺どちらにも対応

ターゲティング方法

Taboola広告では様々なターゲティングを活用することができます。主なターゲティング方法は以下の通りです。

・オーディエンスセグメントターゲティング
興味、人口統計学データ、購入意欲などに基づいたターゲティング。

・曜日/時間ターゲティング
配信時間や曜日を指定するターゲティング。

・地域ターゲティング
国や地域、郵便番号ごとにターゲティング。

・デバイスターゲティング
デスクトップ、スマートフォン、タブレットなどの特定のデバイスユーザーごとにターゲティング。

・OSターゲティング
ユーザーの端末OSごとにターゲティング。OSのバージョンも指定可能。

・Wi-Fiターゲティング
Wi-Fi使用中のユーザーごとにターゲティング。

・ルックアライクターゲティング
既存顧客と「類似」しているユーザーに対してのターゲティング。

課金方式

Taboola広告の課金方式は、ユーザーが広告をクリックしたときに支払いが発生するCPC(クリック課金)です。最低の入札価格は7円からですが、Taboola側はより良い結果を得るために35円以上での入札を推奨しています。

Taboola(タブーラ)広告の今後

Taboola広告だけではなく、ネイティブ広告の市場は常に進化し続けています。世界のネイティブ広告市場規模は、2021年に約853億米ドルであり、10年後の2031年にはおよそ3.6倍の約3,078億米ドルに到達すると予想されています。

これだけ市場が拡大すると予想もされているので、Taboolaも今後は広告をより効率的に配信できるように機能を充実させてくるでしょう。

まとめ

今回ご紹介したTaboola(タブーラ)広告は、AIを活用した高度なレコメンデーション技術で、主に潜在層へのアプローチに優れている媒体です。

Google広告、Yahoo!広告、Meta広告などと比較すると、まだまだ導入している方も少ないと思いますが、これからの展望に期待し、自社のデジタルマーケティング戦略の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

吉田 武士

吉田 武士

県内のデジタルマーケティング企業で管理職を経験後ALTWAに参画。プライベートではサッカーチームのキャプテンを務める

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