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【Yahoo!広告】ページフィードを使って動的検索広告(DSA)で特定のページを出し分ける方法

Yahoo!検索広告で使用できる動的検索広告(DSA)は、ウェブサイトのコンテンツを自動的に読み込み、ユーザーの検索クエリと関連性の高い広告を自動で生成・表示する便利な広告手法です。通常は、ウェブサイト全体のコンテンツを対象としますが、ページフィード機能を利用することで、特定のページに対してのみ、広告を出し分けることができます。

この記事では、Yahoo!動的検索広告のページフィードを活用して、特定のページを出し分ける方法について、設定方法をご紹介いたします。

ページフィードとは?

ページフィードとは、アカウント単位で管理されている動的検索広告を配信する時に必要なURL情報のリストになります。対象のページに対してカスタムラベルというカテゴリ分けなどもすることができます。

このページフィードをうまく活用することで、指定のURLのみ広告配信したり、あるカテゴリでまとめられているURLだけを広告配信したりなど、配信方法の幅が広がります。

ページフィードを使って特定のページを出し分けるメリット

広告のターゲティング精度向上

ウェブサイト全体ではなく、特定のカテゴリやテーマに絞って広告を配信できるため、広告とLPの関連性が高まり、クリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)の向上に期待ができます。

ただし、動的検索広告ではキーワードの指定ができず、LPから情報を読み取り広告配信されるので、ある程度LPの作りこみも必要になります。

効果測定の最適化

特定のページ群やカテゴリ毎にパフォーマンスを詳細に分析することができるので、広告運用のPDCAサイクルを効率的に回すことができます。

無駄な広告配信をなくす

広告配信したくないページ(例:すでに在庫切れのページ、古い情報が載っているページなど)への配信を防ぎ、広告費の無駄を削減できます。

運用工数の削減

これはページフィードを使っての配信というよりは、動的検索広告自体が運用工数の削減です。そもそも広告配信のURLが少ないサイトだと動的検索広告を使わなくても、検索広告の方がより細かく分析できたりします。

多くの商品を取り扱っているECサイトなどで力を発揮するメニューになります。

ページフィードの作成方法

ページフィードの作成方法は2種類あります。

1.広告管理ツール上でページフィードを作成する方法

まずは、広告管理ツール上の「ツール」からライブラリの「ページフィード」を選択します。

「+ページフィードを作成」をクリックし、ページフィード名と代表URLを入力して作成ボタンを押します。ページフィード名は管理しやすいようなわかりやすい名称を、代表URLはWebサイトのドメインを入力します。

先ほど作成したページフィード(テスト)を選択して、「+ページURLを追加」を押します。

配信対象としたいページURLを入れて、「ページURLを追加」をクリックします。クリックすると右側にページURLが移動し、そのURLに対してカスタムラベルを設定できるようになります。カスタムラベルとは冒頭にご紹介した通り、このページURLは〇〇のジャンルに分類されますよというカテゴリ分けです。

後々管理しやすいように、ジャンル毎に広告を出し分けできるように、ざっくりでも良いのでカスタムラベルをつけると良いでしょう。今回「http://example.com/url_1」のページは「電子レンジ」の商品ページという扱いにしてあります。

これでページフィードの作成が完了です。

2.ファイルをアップロードしてページフィードを作成する方法

先ほどは広告管理ツール上に直接URLを打ち込んでページフィードを作成しましたが、今回はファイルのアップロードでページフィードを作成します。対象となるURLが少ない場合は直接URLを打ち込む方法でも良いですが、対象のURLが膨大な数だと一括でアップロードした方が効率が良いでしょう。

ページフィード「テスト」を作成するところまでは同じ手順です。「アップロード」を押すと、アップロード用のテンプレートをダウンロードできるようになります。テンプレートはシンプルでページURLとカスタムラベルを入力するだけです。作成済のファイルを選択して実行をクリックします。

ページフィード内にページURLとカスタムラベルが表示、確認できれば作成終了です。

ページフィードを紐づける方法

先ほど作成したページフィードを関連付けて、ページ毎に配信の出し分けを行います。まずは、新規キャンペーンの作成でキャンペーンタイプ「動的検索連動型広告」を選択して次に進みます。既にDSAのキャンペーンがあるかたは新たに作成しなくても大丈夫です。

動的検索連動型広告の対象ウェブサイトでページフィードを選択します。そこで先ほど作成したページフィード「テスト」を選択します。あとは各項目を普段通り設定していって下さい。

広告グループの作成画面では作成したページフィードで設定したURLをカスタムラベル別に配信先として指定することができます。また、URLそのものを指定して配信先として設定することも可能です。「対象ページの条件を指定する」の項目で、「配信」にチェックを入れ、プルダウンから「カスタムラベル」を選択、「電子レンジ」を入力して追加を押します。

すると右側に配信先としてカスタムラベル:電子レンジが表示されます。これで、ページフィード内でカスタムラベル:電子レンジを割り振ったページURLのみに広告配信がされるようになります。こんな感じで広告グループ毎に配信したいジャンルのURLを出し分けることが可能になります。

まとめ

ページフィードの活用は、動的検索広告(DSA)の利便性を維持しながら、広告配信の精度を上げたり、配信するページをカテゴライズすることにより高度な分析が可能になります。これまで、配信先をウェブサイト全体に指定して配信させていた広告主様はこの機会にページの出し分けを行ってみてはいかがでしょうか。

吉田 武士

吉田 武士

県内のデジタルマーケティング企業で管理職を経験後ALTWAに参画。プライベートではサッカーチームのキャプテンを務める

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