いまやGoogleでも主要のキャンペーンとなりつつある「P-MAXキャンペーン」。
AI機能をフル活用したキャンペーンで、年々精度が向上していると感じている人も増えているのではないでしょうか?
そんなP-MAXキャンペーンですが、Micro soft広告にもあることはご存じでしょうか?
今回はMicrosoft広告のP-MAXキャンペーンについて徹底解説します。
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Microsoft広告 P-MAXキャンペーンとは?
正式名称は「Performance Maxキャンペーン」と言い、Microsoft の AI を利用して、1 つのキャンペーンから Microsoft プロパティ全体でコンバージョンを最大限に増やすことができるキャンペーンです。
※他のキャンペーン同様、GoogleでP-MAXキャンペーンの運用を行っている場合はデータのインポートが可能です。
P-MAXキャンペーンのメリットは?
従来の他のキャンペーンと異なる、以下の特徴があります。
・広告文の組み合わせ、オーディエンス、入札額などがAIにより自動設定される
・検索、ショッピング、ディスプレイ、動画などあらゆるチャネルへの広告配信を1回で簡単に設定する
・AIにより、広告コンテンツがユーザーの意図に合わせて調整される
・購入しそうな買い物客に最適な広告配信によってリーチできる
・すべてのチャネルでキャンペーン統合することで、ユーザーに一貫したメッセージを届ける
P-MAXの効果を最大化するには?
以下の機能を活用することで、P-MAXの機能を最大化できます。
・オーディエンス ターゲティング
・自動入札機能
・画像作成
・コンバージョン トラッキング
オーディエンス ターゲティング
コンバージョンの可能性が最も高いオーディエンスにリーチを拡大します。
以下のようなオーディエンスに対して、AIが最適なリーチを図ります。
・リマーケティングリスト
・動的リマーケティングリスト
・カスタムオーディエンス
・類似オーディエンス
・購買意向の強いユーザー
・カスタマーマッチリスト
・組み合わせリスト
・インプレッションベースのリマーケティングリスト
P-MAXキャンペーンは複数作成することができますので、任意のオーディエンスを追加設定してABテストするのも良いかもしれませんね。
自動入札機能
自動入札により入札単価を効率的に管理することで時間を節約し、費用対効果の最大化を図ります。
画像作成
MicrosoftのAIが最初の入力とURLに基づいて推奨アセットを生成します。
コンバージョン トラッキング
顧客が広告をクリックした後の行動をトラッキングします。
Web サイト上で顧客が行ったことを記録できる「ユニバーサル イベント トラッキング (UET) 」の配置により、コンバージョン目標をトラッキングし、リマーケティング リストでオーディエンスをターゲティング可能にするデータが Microsoft 広告により収集されます。
キャンペーンの作成手順
①キャンペーン>「⁺作成」をクリック
※Google広告のP-MAXキャンペーンを流用したい場合は「Google広告からインポート」を選択
②キャンペーンの目標を選択
顕在層、潜在層のユーザーに製品やサービスを購入してもらい、収益を最大化したい場合は「コンバージョンを促進」がおすすめです。
ショッピング広告などでより成果が見込める場合は「製品を販売する」を選択しても良いかと思います。
③キャンペーンタイプ「パフォーマンス最大化」を選択し、「続行」を選択
④使用するストアを選択する
ストアを作成していない場合はスキップすることも可能です。
しかし、このキャンペーンに後でストアを追加することはできず、新しいキャンペーンを作成する必要があります。
⑤アセットの作成
アセットグループ作成のため、以下項目を設定します。
・アセット グループ名
・最終ページ URL
・画像(最大20件)
・ロゴ(最大5件)
・短い見出し(最大15件)
・長い見出し(最大5件)
・説明文(最大5件)
・会社名
・アクションの呼び出し(CTA)
・アクション拡張機能
・価格の拡張
・プロモーション拡張機能
・サイトリンク拡張機能
・開始日と終了日
画像~説明文に関して、最終URLを入れることでAIが自動的に作成してくれるところもP-MAXのメリットです。
⑥ターゲティングの作成
以下項目を設定します。
・地域
・言語
・オーディエンス
・検索テーマ
オーディエンスは以下画面から任意に設定します。(スキップ可能)
⑦キャンペーンの詳細
以下項目を設定します。
・キャンペーン名
・広告のスケジュール
・コンバージョン(この入札戦略の最適化に使用するコンバージョンを選択)
⑧予算の詳細
予算、入札戦略を設定します。
以上ですべての設定が完了しました。
P-MAXキャンペーンと他のキャンペーンの優先順位について
・検索キャンペーンの完全一致キーワードは、PMAXキャンペーンよりも優先されます。
・P-MAXキャンペーンはスマート ショッピングキャンペーンや通常のショッピングキャンペーンよりも優先されます。
それ以外に厳密な優先順位はなく最もランクの高い広告がオークションに参加しますので、クリック単価に影響はありません。
P-MAXキャンペーンの注意点
Microsoft広告のP-MAXでは、キャンペーンを作成してから広告が配信されるまでタイムラグ(1週間以内)が発生する場合があるとのことです。
また、こういったAI配信キャンペーン全般に言えることですが、配信パターンの学習期間があります。
配信直後は手動キャンペーンよりも配信の偏りが見られる可能性がありますが、少なくとも2週間前後は学習中として様子見するのが良いでしょう。
まとめ
Microsoft広告のP-MAXキャンペーンは、Google広告で慣れている方であれば非常に簡単に設定できます。
また、単に自動入札に任せきりにするだけではなく、オーディエンスや画像などを任意に変えることで様々な配信をテストすることも可能です。
Googleとは異なる配信面、オーディエンスにリーチできることが何よりの強みだと思いますので、Microsoft広告を利用している方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?