「検索テーマ」とは、2023年10月に追加されたP-MAXキャンペーンの新機能で、オプション機能ではあるものの設定することでパフォーマンスを高められる可能性があります。
今回はそんな検索テーマについて使い方や特徴についてご紹介します。
検索テーマとは
任意のオプションになる「検索テーマ」ですが、設定するとどういった挙動になるのでしょうか。
例えば、ギフトを販売しているECサイトがお歳暮商戦に向け、検索テーマに「お歳暮 通販」を追加した場合。
Googleが保有するあらゆるチャネルでお歳暮に関心を抱いているユーザーに対してリーチすることが可能となり、Google検索やYouTubeで検索されたときに広告が表示されたり、お歳暮に関するブログや記事を閲覧したりしているときに広告が配信されたりもします。
検索テーマに設定可能なキーワードは最大25個
検索テーマは各アセットグループで設定することができ、1アセット グループにつき最大25個のキーワードを設定することができます。
キーワードは好きなタイミングで追加/削除が可能で、登録するキーワード毎の関連性についてですが、筆者としては成果に繋がりやすいキーワードであれば登録することをオススメしています。
検索テーマ(≒キーワード)を追加後のパフォーマンスの変化は
「分析情報」>「検索語句に関する分析情報」>「詳細レポートを表示」からおおよその数字を確認することができます。
レポートで確認できる検索語句は、検索キャンペーンとは異なり「検索カテゴリ」になります。
検索カテゴリは類似した検索語句がグループ化されたものですので、おおよその数字しかわかりませんが、検索テーマを追加したことで「検索カテゴリ」が変化することも少なくありません。
検索テーマを設定すべきアカウントの特徴
筆者の経験上、以下に該当するようなケースでは、検索テーマを設定いただくことで短期間で成果が出る可能性があります。
・過去の配信実績が少ない(新商品に関するプロモーション、年末年始だけのプロモーションなど)
・AIは気付いていないものの、運用者が気付いている成果に繋がりやすいキーワードがある
(例:食器乾燥機を販売している場合。ユーザーの中には食器以外にも、塗装したプラモデルを乾燥させている場合があります。プラモデルの塗装後に乾燥させるための乾燥機を「ドライブース」と言いますが、こういったキーワードは”AIは気付いていないものの、運用者が気付いている成果に繋がりやすいKW”と言えるでしょう)
また、既にコンバージョンが蓄積されているP-MAXキャンペーンにつきましても、検索テーマを設定することで該当キーワードでの露出が増える傾向がありますので、P-MAXを利用している場合は設定をオススメします。
検索テーマの注意点
検索テーマに設定するキーワードの検索ボリュームが少ない場合は加味されませんので、ある程度検索ボリュームのあるキーワードを選ぶようにしましょう。
また少しマニアックな話になりますが、検索テーマで設定したキーワードは、アカウント内ではフレーズ一致または部分一致として扱われるため注意しましょう。
同じ検索語句に一致する可能性がある複数のキーワードが使用されている場合、どのキーワードが配信対象になるかは「検索語句との一致率」「マッチタイプ」の2つが考慮されますが、もし検索キャンペーンで検索テーマに登録したキーワードを完全一致で登録している場合は、検索キャンペーンが優先されます。
参考:Google 広告アカウントでのキーワードと検索テーマの優先順位付けについて
まとめ
次々と新機能が発表されるP-MAXですが、リリース当初より成果が出しやすくなっている印象があります。今後もP-MAXのアップデートに注目していきましょう。