ロゴ作成を通じて学んだこと 

これまで自社のロゴがありませんでしたが、デザイナーの方に依頼しロゴを作成していただきました。

ロゴを作成するのは、中学生のときに遊びで洋服のブランド(妄想)のロゴを作成したくらいでほぼ初めてです。

ロゴの作成を通じて、新たな知識を得る機会でもありまして、学びが多かがったため備忘録がてら記載します。
※弊社ではロゴ作成は承っておりませんがご希望の方がいましたらデザイナーの方をご紹介します。

 

Whyの重要性

名刺やホームページなど、ロゴを使用する場面が増えてきたことを機に、「会社なんだからロゴくらいないと」という軽い気持ちでデザイナーに相談しました。しかし、返ってきたのは意外な言葉でした。

「ロゴの使用シーンは分かったけれど、なぜロゴを作るんですか?」

この問いは、単なるロゴデザインの依頼を超えた、企業の本質を問われるような質問のようで回答に悩みました。。

 

確かに、ロゴについて調べてみると世界的なブランドのロゴにはそれぞれ深い意味が込められていました。

Appleのリンゴが一口かじられたロゴマークは「人類の進歩」を表しており、旧約聖書に登場するアダムが食べてはいけないと言われていた禁断の果実であるリンゴになぞられているようです。

マクドナルドの「M」も、実は「M」はイニシャルから取ったのではなく、マクドナルド1号店の建築デザインから由来するものだったりしており、有名な企業の多くは「カッコイイから」という理由だけで決めたものではないことを理解しました。

こういうWhyの重要性は、私の仕事でもあるマーケティングにも言えます。

お客様から「SNS広告をやりたいんです」と相談を受けた際、必ず「なぜSNS広告なのですか?」と確認します。

なぜなら、お客様が求める目的は恐らく売上UPであり、「SNS広告を配信すること」が目的ではないと考えるためです。目的が売上UPとするなら、SNS広告より効果的な別の選択肢が存在するかもしれません。そのため「なぜ」を大切にしています。

Why、つまり「プロジェクトの目的」を明確にする重要性は、マーケティングに限らず、ロゴデザイン等あらゆる場面で求められるんだなと再確認しました。

 

 

色の力

試行錯誤の末、弊社のロゴはモノトーンで着地しました。

しかし、その裏には数十パターンのカラーバリエーションと、デザイナーとの深い議論がありました。

 

色の持つイメージは、ロゴデザインにも大きく影響を与えます。

例えば、赤は情熱や躍動感、青は冷静さや信頼感といったイメージを連想させます。

私の感覚では、赤は営業色が強く迫り来る印象があり、青は落ち着き過ぎている印象があり決定打に欠け、最終的にモノトーンでした。

 

仕事柄、広告バナーやホームページに関する改善のご提案を差し上げることも多いので、色の持つイメージを戦略的に操ることの重要性を学びました。

 

 

まとめ(ロゴに込めた想い)

弊社のロゴは

「一歩一歩、確実にお客様と共に事業を成長させていく」

という意志を込めた、階段モチーフのロゴです。

(散々書いておいてベタな感じですみません💦)

 

補足① 階段

上述通り、お客様との歩みを階段に見立て、共に事業を着実に成長させていく様子を表現しています。また、引きで見るとアルファベットの「A」が現れるようにしており、遊び心も少し入れました。

 

補足② フォント

右肩上がりに伸びる斜体の文字で、勢いと成長を連想されるようにしました。

 

補足③ 色

弊社のアクション(行動指針)には、「いかなるときも紳士・淑女の振る舞いを心がけ、関わるすべての人を思いやろう」というものがあり、紳士・淑女の振る舞いを象徴する色として、モノトーンにしました。

紳士・淑女の定義は個人によって異なりますが、弊社では高級ホテルで働いているような、明るく落ち着いた雰囲気を持つ人々をイメージしています。

白と黒のシンプルな色合いは、落ち着きと洗練された印象を与えるだけでなく、どんな状況や相手にも柔軟に適応できる性格を持っていると感じさせると思いモノトーンを採用しました。

 

まとめ

この仕事を始めたときに、当時の先輩から「面白いから読んでみな」と紹介されて読んだ本がサイモン・シネック (著)「WHYから始めよ!」です。

この本は人を束ねるリーダーに向けられた本ですが、様々な領域で使える考え方が多く、ロゴを考える中で参考にさせてもらいました。

この本を教えてもらってから7,8年が経ちましたが、良書を教えてくれた先輩に改めて感謝ですm(__)m

 

 

小玉 修平

小玉 修平

広告代理店2社でマーケティング責任者、マネージャーを経てALTWA創業。2児の父、趣味はランニング(低速)

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