2022年7月以降はGoogle広告の「拡張テキスト広告」の作成は不可(配信は継続中)となり、今後新しく広告を作成する場合は「レスポンシブ検索広告」のみを使っていくことになります。
さて、レスポンシブ検索広告の指標の一つに「広告の有効性」というものがあり、広告を作成する時に作成画面の上部に表示されています。みなさまは気にされているでしょうか?
この記事では広告の有効性の概要やメリット(重要性)、高める方法などをご紹介致します。
広告の有効性とは
Google広告ヘルプでは以下のような説明になっています。
広告の有効性からは、ユーザーに適切なメッセージを伝えるためのフィードバックを得ることができます。
広告の有効性は「未完了」、「低い」、「平均的」、「高い」、「非常に高い」で評価され、広告コピーの関連性、品質、多様性を測定した結果が提示されます。広告の有効性は、最適なパフォーマンスの実現のため、Google のおすすめの設定に広告クリエイティブがどの程度基づいているかを示すものです。広告の有効性が高いほど、広告の掲載結果を最大化できます。実用的なフィードバックと組み合わせて広告の有効性を活用すると、広告の掲載結果を改善しやすくなります。
結構抽象的ですが、有効性が高ければ高いほどGoogle側から良い評価をもらっているという意味と捉えていただいて結構です。
広告の有効性を高めるメリット
これ、正直なかなか難しいです。メリットは確かにあると思います。確かにGoogleヘルプには下記のような内容が記載されています。この文章だけ見ると有効性を上げるしかないという気もしてきます。
レスポンシブ検索広告の有効性を「要改善」から「優良」に改善した広告主様は、コンバージョン数で平均 12% の増加を達成しています*。
しかし、同ページにはこんな文章も記載されています。
広告の有効性の評価は、広告の配信の要件には直接は影響しません。
いやいや、一体どっちやねん。広告の配信の要件には直接影響しないということは、有効性が低くても高くても広告オークションの優劣(広告ランク)には関係ないと判断しても良いかなと思っています。
下記公式ページを確認しても、広告ランクの構成要素の中に広告の有効性が入っていないことが確認できるので、その点は気にしなくても良いかなと思います。
というわけで、広告の有効性は重視したい方は上げるために努力をすれば良いし、気にしない方は低いままで配信継続しても問題無いかと思います。問題なのは実際の広告成果です。掲載結果を確認して判断するのが一番良いかなと思います。
やっぱり広告の有効性が気になる!という方は確認方法や有効性の高め方の記事も載せていますので、続きをご覧ください。
広告の有効性の確認方法
広告の有効性の確認方法ですが、表示項目の列と広告編集画面からのどちらからでも確認可能です。
表示項目の列から確認する
①管理画面の「表示項目」をクリック
②「表示項目を変更」をクリック
③「属性」>「広告の有効性」にチェックを入れる>適用
右側に「広告の有効性」が表示されたのを確認し、見やすい場所へ移動してください。
④管理画面上に表示されるので確認可能
広告編集画面から確認する
①広告の「編集マーク」をクリック
②表示画面上部で確認可能
広告の有効性の高め方
広告の有効性を高める方法ですが、Google広告の管理画面に表示される指示に従うのみです。広告の作成途中にどこをどのように改善すると広告の有効性が上がるのかを親切に教えてくれます。
上記の画像は既に広告の有効性が非常に高い状態で、4つある項目全てチェックが入っています。もしも有効性が低い場合はどこかの項目にチェックが入っていない状態ですので、内容に従って修正するのが良いでしょう。
広告見出しの追加
広告の見出しは最低3個以上、最大15個設定が可能です。広告の見出しが少ないと有効性が上がりにくいので、できれば最大15個の見出しを用意することをおすすめします。
よく使われているキーワードを見出しで使用する
広告グループ内に登録されているキーワードをできるだけ多く見出しで使用すると、広告の有効性があがります。編集画面の上部に登録キーワードが表示されているので、確認しながら見出しの作成を行うのが良いでしょう。
広告見出しを独自性のあるものにする
広告見出しの独自性とは、登録キーワード以外で自社の商品やサービスの訴求などを入れることです。下記のように、自社サービスの特徴や内容などを入れるようにしましょう。
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広告見出しをできるだけ多く作成する。設定してあるキーワードを見出しに使う。独自性のある広告見出しにする。
これ全部は無理じゃない???と思った方もいるでしょう。設定するキーワード数を少なくすれば、可能かもしれませんが、結局広告グループの数が増え、データを蓄積し自動化で回すという観点から、時代の流れに沿っていません。
そんな時に便利なのが、キーワード挿入機能です。この機能を使うと複数のキーワードに対して広告見出しの出し分けができるので、有効性も上がります。
キーワード挿入機能の概要や設定方法については下記をご確認ください。
キーワード挿入機能でユーザーニーズにマッチした広告文を作成しよう!
説明文を独自性のあるものにする
見出しの時と同様に、自社の商品やサービス内容の訴求をできるだけたくさん入れるようにしましょう。説明文は最低2個、最大4個まで作成できますが、できれば4個すべて作成するのが良いでしょう。
その他
広告編集画面の上部に記載されていない項目として、「見出しや説明文の固定」というものがあります。他の項目が完璧で有効性が非常に高い状態でも、位置を固定にするだけで一発で平均的かそれ以下に落ちます。
それぐらい媒体側は位置の固定を推奨していないと感じます。そもそもレスポンシブ広告というのが、アセットが自動的に組み合わされ表示される広告なので、固定するとレスポンシブ広告の意味が無いのですが、広告主としてはしっかり配信できているのかという不安も理解できます。
今はまだ、アセット毎の詳細な配信データを確認できませんが今後は確認できるようになるでしょう。
まとめ
今回は「広告の有効性」についてご紹介しましたが、結論は気にしても気にしなくても現状は問題無いです。ただ今後、広告オークションの構成要素の一つになったり、あからさまに掲載結果に差が出始めるという可能性は大いにありますので、その時にになったらしっかりとした対応が必要です。
今は、有効性という指標だけに捉われず、あくまでKPI達成のための1指標として見るのが一番良いでしょう。