※サムネイル画像は、某台湾料理屋さんで仏教についてアツく語った日の一コマです(私は主に聞き役です)
弊社のクライアントの経営陣の方々は哲学的な方が非常に多く、いつもハッとさせられるような名言や小話で進むべき道を教えてくれます。
そんな方たちとの話の中で、仏教の根本的な教えである「色即是空(しきそくぜくう)」という言葉が何度か出てきまして、今回はその色即是空という教えをどうやって経営やマーケティングに活かしていくのかということを考えたいと思います。
色即是空とは
色即是空とは「この世のすべてのものは実体を持たず、常に変化している」という意味です。
一見すると、経営とは全く関係のないように思えるかもしれませんが、経営やマーケティングに役立つヒントが2つ隠されているため、経営者界隈でよく出現するのではと考えております。
ヒント① 変化を受け入れる
現代社会は、VUCA(ブーか)とも呼ばれていますよね。
VUCAとは、「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字をとった言葉で、変化の激しい時代を表しています。事業環境が目まぐるしく変化する中で、常に新しい情報を取り入れ、変化に対応していく必要があります。
「色即是空」の教えは、変化を恐れるのではなく、受け入れることの大切さを教えてくれます。
変化は避けられないものであることを理解し、変化をチャンスと捉えることで事業を成長させることができます。
例えば、創業のときから大変お世話になっているクライアント様もこの精神で果敢に新規事業にチャレンジされています。既存事業が成熟期に差し掛かり利益率が悪化しても、別の新規事業が成長期フェーズにあるため、企業全体としては右肩上がりになっています。一般的には既存事業にしがみつきたいところですが、世の中の変化に柔軟に対応し続ける重要性を痛感します。
ヒント② 固定観念を捨てる
「色即是空」の教えは、固定観念を捨てることの大切さも教えてくれます。経営者は常に新しいアイデアや新しいやり方に挑戦し続ける必要がありますが、固定観念にとらわれてしまうと新しいアイデアを受け入れることができなくなってしまいます。
変化の激しい時代だからこそ、「固定観念を捨てる」ことが事業成長のカギになるのではないでしょうか。
例えば、ソニーのウォークマンや、トレンドを追わない低価格で高品質なアパレルを展開するユニクロなど、時代を創った企業はいつも固定観念を捨てた戦略を取っているような気がします。
弊社のメインサービスである広告運用についても同様です。一昔前までは「広告運用=きめ細やかな調整が重要」という認識でした。しかし近年、AIの学習が進み、広告媒体の担当者もAIによる広告配信をオススメしてくるため、「広告運用=AIに任せるのがGOOD」という固定観念が広がっています。
しかし、弊社が見えている範囲では、「広告運用=AIに任せるのがGOOD」というのは語弊があり、上手くいかないケースも非常に多いです。「広告運用=AIに任せるのがGOOD」この固定観念を捨てることで広告の成果を高めている企業様も少なくありません。
まとめ
仏教には感銘を受ける言葉が多い中、色即是空についてはいまいちピンと来てなったのですが、現代の経営にも役立つ深い洞察を与えてくれる考え方だなと痛感しました。
変化を受け入れ、固定観念を捨てる。
とてもシンプルな教えですが言うは易く行うは難し。まずは、日々意識することから始めたいと思います。